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[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2021年1月号 315号

(2020/12/15)

M&Aで急成長するマネーフォワードの成長戦略とシナジー効果を高めるPMI

辻庸介・マネーフォワード 代表取締役社長CEO(写真中央)、菅藤達也同執行役員 提携/M&A戦略担当、クラビス代表取締役CEO(左)、 竹田正信・同取締役執行役員、マネーフォワードビジネスカンパニーCOO(右)

辻庸介・マネーフォワード 代表取締役社長CEO(写真中央)、菅藤達也同執行役員CSO 提携/M&A戦略担当、クラビス代表取締役CEO(左)、 竹田正信・同取締役執行役員、マネーフォワードビジネスカンパニーCOO(右)

急成長のフィンテック企業

 マネーフォワードは2012年に辻庸介CEOによって設立されたフィンテック(FinanceとTechnologyを掛け合わせた造語)企業。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」のミッションのもと、法人向けサービスを提供する「Money Forward Business」をはじめ、個人向けサービスを提供する「Money Forward Home」、金融機関向けサービスを開発する「Money Forward X」、新たな金融ソリューションを開発する「Money Forward Finance」の4つの事業を展開して急成長。17年9月には東証マザーズ市場に上場した。2020年11月期第3四半期累計売上高は前年同期比+61%の79.7億円、売上総利益は前年同期比+79%の53.4億円と業績も高成長を継続して注目されている。

 また、M&Aについてはこれまでにクラビス(2017年11月)、ナレッジラボ(2018年7月)、ワクフリ(同年8月)のほか、18年12月には公募増資によって海外機関投資家から66億円に上る調達を実施。この調達資金をもとに、スマートキャンプ(2019年11月)、アール・アンド・エー・シー(2020年7月)もM&Aでグループ入りしている。

図

 同社を創業した辻CEOと提携・M&A戦略担当の菅藤達也執行役員、竹田正信取締役執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニーCOOにマネーフォワードの成長戦略、M&A成功のポイントについて聞いた。

<インタビュー>
価値観の共有が最高のPMIとシナジー効果を生む

 辻 庸介(マネーフォワード 代表取締役社長CEO)
 菅藤 達也(同執行役員CSO 提携/M&A戦略担当、クラビス代表取締役CEO)
 竹田 正信(同取締役執行役員、マネーフォワードビジネスカンパニーCOO)


マネーフォワードを起業した経緯

―― 辻庸介代表取締役社長CEOは、ソニー、マネックス証券を経て2012年にマネーフォワードを設立されました。toC・toBを問わず、「お金」の課題解決にまつわるおよそ30のサービス・事業を展開しておられますが、マネーフォワードを起業した経緯についてお聞かせください。

辻 庸介氏

辻 庸介(つじ・ようすけ)

2001年京都大学農学部を卒業後、ソニー株式会社に入社。本社経理部にて、AIBO(アイボ)などの部門経理を担当。その後、04年にマネックス証券に出向(その後転籍)。09年ペンシルバニア大学ウォートン校に留学。卒業時には、アメリカ人以外で唯一のCohort Marshall(クラス代表)に選ばれる。帰国後COO補佐、マーケティング部長を経て、マネーフォワード参画のため退社、12年に株式会社マネーフォワード設立。代表取締役社長CEOに就任。

 「ネット証券で仕事をしていた頃、お金に関する知識が足りないことで損をしてしまう人をたくさん見てきました。お金は人生にとってとても大切なのに、お金について学ぶ機会は少ない。さらに、お金は人生においてツールにすぎないのに、お金に振り回されてチャレンジできない人がたくさんいると思います。テクノロジーを使えば、お金に対する不安が減らせるのではないか、チャレンジしたい人の後押しができるのではないかと思い、起業しました」

―― 17年9月に東証マザーズに上場されました。上場後、売上は毎年50%以上成長しています。2018年12月には上場後初めて公募増資を行い、海外機関投資家から66億円の調達を実施。調達資金をもとに企業買収(グループジョイン)を加速させています。これまでにクラビス(2017年11月)、ナレッジラボ(2018年7月)、ワクフリ(同年8月)、スマートキャンプ(2019年11月)、アール・アンド・エー・シー(2020年7月)の5社がグループインしました。グループ化の狙いについてお聞かせください。

 「すべてのM&Aで共通しているのは、

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