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(2019/01/29)

日本で第三者機関認定のMBA資格を取得するには

喜多 元宏(株式会社エグゼクティブ・ジャパン 代表取締役)


  経営大学院の修了者に与えられる代表的学位の略称である「MBA」。日本語では、経営管理学修士、経営学修士など正誤を含め様々な形で翻訳されているが、果たして現在の「MBA」はビジネスエリートの登竜門であり得るのか。国際ビジネス高等教育コンサルタントの喜多元宏氏に話を伺いながら、今一度、日本国内のMBA事情について整理し、正しく把握しておきたい。

MBAを取得していなければ何もはじまらない

――  まずは、改めまして“MBAの必要性"みたいな、基礎的なお話からお聞かせいただけますか。

「昨今、『MBAを持っていないと戦略の部隊に入れない』『会議にすら参加できない』という声が聞かれるようになりました。もちろん、これは遠い海外企業の話ではなく、日本の企業で実際に起きている実話です。

  その背景には、グローバルな事業再編というビジネストレンドがあります。日本企業にも、どんどん外資の血が入ってきて、“いつの間にか上司が外国人になっていた"なんてことは日常的にあります。ビジネスの世界ではMBAは経営管理学の共通言語のひとつですから、冒頭に述べたように、この学位を持っていない人は、極端にいえば、外国人が上司になった途端に会議に呼ばれなくなるという話です。それどころか、グローバルの観点からすれば、上級管理職については、もはやMBAどころか、もっと上位学位が幅を利かせ始めている、そんな時代になりつつあります」

――  なるほど。かなり恐ろしい話ですね。

「こんな話もありました。外資の製薬会社に勤めていた人が所属していたマーケティング部門が突然、解体となってしまった。グローバル戦略に舵を切ることになったために、国内だけを見ていた旧態依然としたマーケティングが不要になったのでしょう。

  その時に、MBAを持っている人はスムーズに転職ができたけれども、持っていなかった人は苦戦したと。これらのエピソードは脅しでもなんでもなく、実際にあった話ですからね。危機感を感じている人も多くいらっしゃるとは思います」

――  それだけMBAというものが、国際化の中で浸透し、ビジネスパーソンの価値を判断する、ひとつの物差しになっているということですね。

「そういった側面は確かにありますが、勘違いしてほしくないのは、MBAは単なる自己アピールの材料のひとつではないということ。あって当たり前のいわば自動車免許のようなものです。MBAを取得するための勉強は、ビジネスマンとしてのすそ野と視野を広げる絶好の機会といえます。これだけ変化の激しい時代ですから、すそ野がしっかり広がっていなければ、強風にさらされていとも簡単に倒れてしまいます。

  すそ野を広げるためには、癖として身についてしまっている日本特有の暗記知識学習からの脱却が必要です。絶対正解があって、そこを目指すための学習が主流となっている資格試験型の勉強が身に染みているのでしょう。MBAの学習はまったくその逆で、答えなど最初からありません。理論を組み立てながら、立体的に論理を構築してソリューションを導き出す学習法を採用しています。従来の知識学習では、“張りぼて"の知識しか蓄積できず、すそ野も広がっていかないので、すぐに倒れてしまうのです。

  しかも悪いことに、日本人には社会人になった途端に勉強をしなくなる傾向があります。大学入学者のうち25歳以上の割合は、OECD加盟国の中ではもっとも低く、加盟国平均が21.1%に対し、日本はわずか2.0%(*)という数字ですから、本当に情けない。そこにグローバルという黒船がやってきたのですからたまったものではありません。それ相当の知識がなければ、会議に呼んでもらえるわけがないのです。

[ *出所:文部科学省 中央教育審議会「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」資料編 ]

  もちろん、この状況に早くから気が付いているビジネスパーソンは沢山いるし、MBA取得に対する意識も徐々に高まってきましたが、いくつかのハードルがあるせいか、なかなかポピュラーにはなりきれていません。しかも、そのハードルというのは、実は日本人の勘違いによって勝手に作られたハードルだということに気づいていない人が多い」

第三者機関による品質保証がないMBAの価値

――  どのようなハードルがあるのでしょうか。

「もっとも顕著な形で目の前に立ちはだかっているのは金銭的なハードルでしょう。MBAと言えば留学が必要で、家族がいたらそんな金銭的余裕はない。だから、取得なんかできないという。そういった大きな勘違いがあります。

  実は、MBAの本場であるイギリスでは、何十年も前からプログラムの輸出を実施していて、今では世界で70万人もの人が現地に行かずにイギリスの高等教育のカリキュラムを履修している状況にあります。

  もっとも割合が大きいのはマレーシアで7万4000人が履修。次いで中国が7万人で、約一割を占めています。他にも香港、シンガポールでもイギリス流の教育を受けることができます。香港には世界の大学から1100の教育プログラムが輸入されていますが、その半数はイギリスからです。

  もちろん日本でも可能ですが、それを知る日本人が非常に少ないため、当然他国に比べて圧倒的に履修者が少なくなっています。

  もうひとつ、日本のビジネスマンが大きく勘違いしているというか、知られていないことは、MBAには第三者機関による品質保証及び認証制度があるという事実です。イギリスには「QAA」(品質保証)、世界的には「AACSB」(認証機関)があり、そこに準拠する機関とプログラムがあります。

  すなわち、第三者機関の認証や品質保証がないMBAは国際的どころかアジアでも通用しないし、むしろ国際舞台に立ったときに恥をかいてしまう可能性もあります。

  ちなみに日本の大学では、慶應義塾大学、名古屋商科大学、立命館アジア太平洋大学、国際大学の4校のみが、第三者機関による認証を取得しています。こういった実態が広く周知されていない日本は、他国に比べて“MBA後進国"と言わざるをえず、せっかく志高くお金と時間を費やして学習しても、評価されない学歴になりかねないということに気づいていない人が多い」

人間としての“総合力"を養う場

――  日本には大学以外にも多くのビジネススクールが存在していますが、そのような教育機関においては、どのような状況となっているのでしょう。

「私たち、株式会社エグゼクティブ・ジャパンが運営するグローバルマネジメントカレッジのMBAコースは、イギリス『Ofqual』(公的資格監査機関)認証のPGD(Postgraduate Diploma)を日本で取得後、イギリスの大学院へ遠隔留学し資格が取得できる制度を採用しています。留学費用をかけず、日本にいながらにして、イギリス式講義を受講できます。開講日は毎週土曜日のみ、ひとつの科目で月に3回実施し、8科目を履修後、イギリスの大学院へ遠隔入学しMBAを取得できます。

  理解度を高めるために授業は日本語で行い、課題はイギリス式に英文で提出。論文を書かせるイギリスの学位は世界中に通用しますが、他にもスイスやポーランド、マレーシア、イギリスの経営博士コースも用意しているので、内容や費用に合わせてセレクトできます。海外大学院の学位を複数取得できる日本で唯一の教育機関となっています。

  当校には現在、24歳~56歳、ビジネスマンから医師までと、様々な年齢の様々な立場の社会人が学びの場を求めてやってきますが、この多様性こそがまさにMBAの真骨頂で、メンバーが互いに議論を深めながら視野を広めていきます。

  MBAは目の前の仕事や出世のためだけに必要なのではなく、新しい自分を発見する旅でもあり、人間としての総合力を養う場でもあります。だから年齢はまったく関係ありません。国際標準のビジネスマインドを身に着けるのには、いつから始めても良いでしょう。まずは、一度、話を聞きにきていただければと思います」


■きた・もとひろ
株式会社エグゼクティブ・ジャパン 代表取締役 / 英国大学MBA・DBA学位取得総合教育プロバイダー 代表 / GMC Business School 代表
1977年、早稲田大学を卒業後、住宅資材関連商社に入社。海外事業責任者として世界40カ国で国際ビジネスを経験。嘗て、中東湾岸戦争直前にイラクのダム建設現場での住宅建設に関わる。1993年、フランス・グランゼコール国立ポンゼショセ校国際経営大学院で国際MBAを取得。帰国後、欧州系企業の本部長、社長を歴任。2002年、英国国立ウェールズ大学と交渉、MBAジャパンプログラムを創案、導入、東京で開講。初代プログラムディレクターとなり、2006年に退任。その後、欧州委員会で欧州ビジネスマンに日本における製造・流通・投資についての教育ミッションを担当する。DBA(経営博士・スイス)、MBA(フランス)、東京大学大学院修士(教育)、修士(工学)


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TEL: 03-6380-6411(担当:河田、佐藤)


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