[マールインタビュー]

2016年1月号 255号

(2015/12/15)

No.182 米系投資銀行でのFA経験を生かし、実践的M&A成功法を伝道する

 服部 暢達(一橋大学大学院国際企業戦略研究科、早稲田大学大学院ファイナンス研究科客員教授)
  • A,B,EXコース

服部 暢達(一橋大学大学院国際企業戦略研究科、早稲田大学大学院ファイナンス研究科客員教授)

目次

[1]M&Aの正しい認識

M&Aは負けから入る投資


-- 本日は、経営者に向けてM&A成功法を語っていただきたいのですが、まずM&Aについて、どうお考えですか。

「M&Aは株主価値を増大させるためのアクションです。それで、M&Aは買い手と売り手の双方が株主価値増大を目指して実行する会社支配権(経営権)の移動と私は定義しています。現象面としては経営権の移動ですが、経営権の移動自体が目的ではなく、あくまでも株主価値を増やすことが目的です」

-- 株主価値増大を図るうえで買い手と売り手で差はありますか。

「売り手は比較的簡単です。なぜかと言うと、例えば時価総額100億円の会社がM&Aで買われるときは、平均40%程度の買収プレミアムがつきます。時価総額100億円の会社が140億円の現金に変われば、株主価値は増えます。ですから、売り手にとって基本的にM&Aはノーリスクな戦略です。もちろん、対価を株式でもらったりすると、その後の変動リスクは残りますが、基本的にはその事業への投資に対するIRR(内部収益率)が確定する行為です」

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、EXコース会員限定です

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事

スキルアップ講座 M&A用語 マールオンライン コンテンツ一覧 MARR Online 活用ガイド

アクセスランキング