自動車部品業界のM&Aは1-5月期27件と、前年同期の14件からほぼ倍増した。買い手(当事者1)は自動車部品会社が23件と8割超を占める。うち、デンソーが8件あった。8件の売り手(当事者2)はいずれも異業種で、連携強化により技術開発を加速させる。自動車メーカーは電気自動車、自動運転など次世代車への対応を急ぐ。これに対し自動車部品業界は事業構造転換が必須で、日産自動車は系列最大手のカルソニックカンセイを投資ファンドに売却した。経営破たんしたタカタは中国企業傘下の米キー・セイフティ・システムズに事業を譲渡しており、徐々に再編機運が高まってきている。