上場企業による
自己株式TOBは、1-8月期20件と、前年同期の14件から4割増加した。トヨタ自動車が株主還元の強化を目指し、大規模な自己株式取得を実施するとともに、保有する金融機関株等の一部を手放すなど、持ち合い解消を本格化させている。自己株式TOBは2001年の商法改正による金庫株解禁を契機として2003年に活発化し、2024年8月末までの累計件数は399件となった。創業家など大株主からの応募を予定したディスカウントTOBが圧倒的に多いが、物言う株主(
アクティビスト)から取得することを目的としたプレミアムTOBなどもあり、今後の動向を注視したい。
2024年1-8月の動き