五月のM&A市場では、中国の繊維大手、山東如意科技集団(山東省)が、レナウンに資本参加するほか、中国政府系金融グループのCITICグループが東山フイルムを買収するなど、中国企業による日本の上場企業へのM&Aが本格化してきた。マールの統計によると、中国(本土)企業による上場企業の買収は初めて。一方、日本企業による海外M&Aでは、資源・エネルギー関連の動きが活発だった。三菱商事などが英水道最大手、ユナイテッド・ユーティリティーズ(UU)の豪子会社を買収したほか、東京電力は、米原子力発電会社に資本参加し、同発電分野で初めてグローバル展開に踏み出す。