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M&Aアクティビズムの最新動向と日本企業への提言
米国アクティビストの最新動向、高まる日本企業への関心

座談会・インタビュー

加来 一郎(ボストン コンサルティング グループ 東京オフィス パートナー&マネージング・ディレクター)
Jody Foldesy(同ロサンゼルス・オフィス パートナー&マネージング・ディレクター)
Gregory Rice(同ニューヨーク・オフィス ディレクター)

左から、加来 一郎氏、Jody Foldesy氏、Gregory Rice氏
さまざまなアクティビストのタイプ

―― まず最初に、簡単に自己紹介をお願いします。

加来 「私は、約20年コンサルティング業務に携わってきました。現在はボストン コンサルティング グループ(BCG)で、コーポレートファイナンス&ストラテジーグループとプリンシパルインベスター&プライベートエクイティグループという2つのグループの日本におけるリーダーを務めています。プリンシパルインベスター&プライベートエクイティグループでは、主にPEファンドが企業を買収する際のサポートや、買収後の企業価値向上に関するコンサルティングを行っています。コーポレートファイナンス&ストラテジーグループでは、株主にとっての包括的なリターンであるTSR(Total Shareholder Return=〈株価の上昇額+配当額〉/当初株価:株主総利回り)に直結するような企業戦略の策定、財務やIR戦略策定のサポートも含めてCSO(最高戦略責任者)とCFO(最高財務責任者)の担当領域にかかわる支援を行っており、今回のテーマであるアクティビスト対応も専門領域の一つです。クライアントをご支援する中で常々感じているのは、重要なのはアクティビストが入る前の準備だということ。それを検討する上でTSRへの意識を日本の経営者にもっと持っていただきたいと考えています」

Jody Foldesy(以下フォルデシー) 「私はBCGのロサンゼルス・オフィスに所属し、株主アクティビズムのトピックのグローバルリーダーを務めるほか、TSRを起点とした戦略構築・実行支援などを数多くご支援してきました。BCGでのキャリアは12年間になりますが、うち約7年間はアクティビズム関連の仕事に携わっています」

Gregory Rice(以下ライス) 「私は、投資銀行でキャリアをスタートしました。資本市場に関わる業務経験を積んだ後にバイサイドに転じ、ファンドマネージャーやアクティビスト側も経験しました。BCGに参画したのは、アクティビストがどう動くのか認識してもらうことによって、クライアントがアクティビストに関連するリスクを回避したり、アクティビストからのアプローチを受けた際にうまく対応したりできるよう支援をしたいと考えたからです」

―― まず、アクティビストの定義について解説いただけますか。

Gregory Rice(グレゴリー・ライス)

BCGニューヨーク・オフィス ディレクター。ヴァンダービルド大学経済学部卒業。キャピタル・マーケットおよびヘッジファンドで30年の経験を有し、ラザード フレールでは株式部門統括マネージング・ディレクターを務めた。2018年BCGに入社。BCGコーポレートファイナンス&ストラテジーグループのメンバーであり、株主アクティビズム関連のプロジェクトを手掛ける。

ライス 「アクティビストは、一般的な機関投資家とは少し異なり、企業のマネジメントチームと対話をしながら企業経営に様々な変化を促していく投資家と定義できると思います。彼らのアプローチの仕方は多様です。例えば、敵対も辞さず積極的に関与してくるタイプのアクティビストもいれば、水面下で様々な動きをしながら、建設的に会社を動かしていこうとするタイプもいる。いずれのタイプにも共通するのは、その企業のガバナンスや、企業戦略、オペレーションなどに変化を促すことによって株主価値を向上させるという目的を持っていることです。また、アクティビストは過半数の株を握るわけではありませんから、大株主として企業に直接的に大きな影響を与えることはできません。企業に対して様々な提案を行い、結果として影響力を行使することによってその株主価値の向上を狙っていきます。場合によってはメディアを通じて世論を形成したり、他の投資家に対しても自分たちのアイデアをアピールしたりといった形で影響力を行使していくわけです」

加来 「したがって、アクティビストは買収ファンドとはある意味対極にあるといえます。買収ファンドは発行済株式のマジョリティを一般的には30~50%のプレミアムを上乗せして買うケースが多いのですが、アクティビストは、株式市場を通じて数パーセントの株を買い、しかもプレミアムは払いません。そういう意味では参入は容易です。にもかかわらず強烈な影響力を及ぼせるのは、ライスが申し上げたように経営改革の提案を軸に効果的に株主に訴えかけているためです」


630名の取締役が交代へ

―― 北米市場のアクティビストの活動の歴史と現状について教えてください。

ライス 「アクティビスト系株主、アクティビズムはいろいろな形をとりながら、長年にわたって北米市場で活動してきました。しかしここ10年、世界的に見ても動きが加速してきたと私は見ています。
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[対談・座談会]

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【出席者】(五十音順)
 今関 源規(三菱UFJモルガン・スタンレー証券 マネージングディレクター)
 デイビッド スナイダー(シンプソン サッチャー アンド バートレット外国法事務弁護士事務所 パートナー弁護士)
 古田 温子(アイ・アール ジャパン 投資銀行第三本部長)
 石綿 学(森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士) (司会)

企業価値評価・DD

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[対談・座談会]

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【出席者】(五十音順)
 岡 俊子(岡&カンパニー 代表取締役)(司会)
 加藤 雅也(日本板硝子 執行役員 社長付戦略特命事項)
 金田 欧奈(ベーシック・キャピタル・マネジメント マネージング・ディレクター)

コーポレート・ガバナンス

[座談会] 海外大型M&Aを成功に導くグローバル組織・人事改革の要諦

[対談・座談会]

[座談会] 海外大型M&Aを成功に導くグローバル組織・人事改革の要諦

【出席者】(五十音順)
 梯 慶太(日本板硝子 執行役員 グループファンクション 人事部 アジア統括部長 兼 グローバル人事特命プロジェクト担当部長)
 加藤 雅也(日本板硝子 執行役員 社長付特命プロジェクト担当)
 竹田 年朗(マーサー ジャパン グローバルM&Aコンサルティング パートナー)

2019年1-5月のM&A件数と金額

2019.5.31現在 集計
 IN-ININ-OUTOUT-IN合計
件数 (件)1,298
365
108
1,771
増加率15.7%27.6%5.9%17.3%
金額 (億円)15,58438,341
9,307
63,233
増加率6.3%-66.1%-86.2%
-67.7%
  • ※2018年1-12月の日本企業のM&A動向は、こちら
  • ※増加率は前年同期比 [M&Aとは]
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