[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [マクロ経済動向]]
(2011/08/31)
【第11回】ベトナム金融セクターについて(上)
2. 上場銀行の動向
現在、上場銀行は8行あり、そのうち、上述の国有銀行2行を除き、民間銀行は6行である。この6行について具体的に紹介する。1行目は、サコムバンク(サイゴン信用商業銀行:STB)で、2006年初に最初に上場した銀行である。同行にはANZ銀行が戦略投資家として既に9.78%を出資している(2010年12月30日の時点)。2行目は、アジアコマーシャル銀行(亜州商業銀行:ACB)で、2006年後半に上場した銀行である。民間銀行としては、最大規模で、経営状況とパフォーマンスがよいと評価されている銀行である。同行にはスタンダードチャータードAPR Ltdが7.32%を、スタンダードチャータード銀行(香港法人)が5.21%を、それぞれ戦略パートナーとして出資している。3行目は、サイゴンハノイ商業銀行(SHB)で、ベトナム石炭・鉱産物工業グループとベトナムゴム工業グループがそれぞれ6.23%を出資している。4行目は、エクシムバンク(ベトナム輸出入銀行)で、三井住友銀行が15%を出資している。5行目は、ナムベト銀行(NVB)で、ベトナム繊維縫製グループが筆頭株主となっている。6行目は、ハノイ住宅銀行(HBB)で、ドイツ銀行が10%を出資している。
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