銀行業界のM&Aのうち、東京都以外の地方に本店を置く銀行が買い手または売り手の当事者となる案件は1-9月期21件と、前年1年間の22件に迫る。地銀大手では、横浜銀行が神奈川銀行の買収に動いた。他方、北国フィナンシャルホールディングスは、傘下の投資ファンドを通じて、岩手銀行、福井銀行、宮崎銀行など6行に出資した。今後、デジタル分野などで連携する可能性もある。島根銀行、福島銀行などに出資し、SBI新生銀行を非公開化したSBIホールディングスの「第4のメガバンク」構想の行方も注目される。経営統合か単独か広域連携か、各行の選択が迫られている。 2023年1-9月の動き