[マールインタビュー]

2022年11月号 337号

(2022/09/16)

欧州最大の投資銀行の一角として、難度の高いM&A助言業務を提供

――真に顧客のためになる提案は「ラスト1メートル」の努力から

大塚 雄三(バークレイズ証券 投資銀行部門 M&Aアドバイザリー部長 マネージングディレクター)
  • A,B,EXコース
※本記事は、M&A専門誌マール 2022年11月号 通巻337号(2022/10/17発売予定)の記事です。速報性を重視し、先行リリースしました。 
大塚 雄三(おおつか・ゆうぞう)

大塚 雄三(おおつか・ゆうぞう)

1992年東京大学法学部卒、94年シカゴ大学ロースクール修了、95年東京大学大学院修了、リーマン・ブラザーズ証券、モルガンスタンレー証券、UBS証券投資銀行本部長を経てラザードフレールに勤務。2016年12月より現職。

―― 日本法人の投資銀行部門の体制・陣容について教えてください。

「日本の投資銀行部門では近年人員を増やしていますが、それほど大きくするつもりはありません。日本のM&A市場の拡大スピードを窺いながらも、人員採用については、過去の大幅な増員・減員の轍を踏まないように慎重に検討しています。ただ、優秀な人材については常に門戸を開いています。リーマンショックのときに外資系投資銀行は人員を大きく減らしましたが、それから十数年、人員拡大のペースをあまり上げていないところが多いと思います。

 当社は米系と比べるとやや小さめですが、欧州系の投資銀行では最大です。M&Aアドバイザリーの1案件に対して、日本では3~4人の担当者が海外の数人と連携して担当しますが、現在の陣容で常時10件程度を回します。特に最近では、難しい案件や注目度の高い案件を手掛けており、他の外資系投資銀行に聞いていただいても、バークレイズはよくやっていると言ってもらえると思います」

2兆円超の案件に関与

―― 現在に至るまでの経緯は。

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