株式市場では投資の神様、ウォーレンバフェット氏による株式買い増しで注目された総合商社であるが、伊藤忠商事がまた大型のM&Aに動いた。2023年8月2日、伊藤忠商事は株式保有比率61.24%の子会社、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)を
TOBにより
完全子会社化すると発表した。東証プライム上場廃止となる。買付金額は3876億円(1株当たり買付価格4325円)と、国内では2020年のファミリーマートの完全子会社化(5808億円)に次ぐ大規模なM&Aとなる。
CTCは伊藤忠グループのIT分野の中核を担う企業で、システム開発やその販売が主力事業。コンサルティングやデータ分析も手掛け、最新の機器、ソフトウェアも扱って保守・点検も行う。23年度第1四半期の営業利益は88億円で、前年同期比+44%、受注高も順調に増やしており業績は好調に推移している。ビジネスモデル別の売上収益などをみると、最近の傾向を反映して、…