今回の連載も、前回に引き続き要綱の中からいくつかの論点を取り上げて検討を加える。今回は、親子会社に関する論点のうち、議論の対立が激しかった多重代表訴訟制度の導入、及び子会社少数株主の保護に関する論点のほか、これまで本連載で扱ってこなかったキャッシュ・アウトの問題について検討する。