[藤原裕之の金融・経済レポート]

(2013/03/27)

急がれるイノベーションを通じた新興国市場の開拓

 藤原 裕之((社)日本リサーチ総合研究所 主任研究員)
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選別色強まる株式市場 ~キーワードは「イノベーション」

 世界的に回復が遅れていた日本株の上昇傾向が続いているが、個々の銘柄の動きからは選別色の強まりが見てとれる。リーマンショック以降の株価騰落をみると、上位には新興国需要の開拓や新たなビジネスモデルを生み出した企業が並ぶ。一方、大手電機メーカーなど事業構造改革に乗り遅れた企業の株価は依然水面下から抜け出せていない。円安に対する見方も、従来のような「輸出関連銘柄」といった括りではなく、魅力的な新商品の投入や新興国需要の開拓に積極的に取り組んでいる企業が買われる傾向にある。

 海外需要の開拓やビジネスモデルの創造に積極的に取り組む企業が讃えられ、事業構造改革が進まない企業は置き去りにされる。こうした市場の動きからは「イノベーション」というキーワードが透けて見える。

■藤原 裕之(ふじわら ひろゆき)
略歴:
 弘前大学人文学部経済学科卒。国際投信委託株式会社(現国際投信投資顧問)、ベリング・ポイント株式会社、PwCアドバイザリー株式会社を経て、2008年10月より社団法人 日本リサーチ総合研究所 主任研究員。専門は、リスクマネジメント、企業金融、消費分析、等。日本リアルオプション学会所属。

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