五月のM&A市場では、エレクトロニクス業界の再編が加速する中、日本ビクターとケンウッドの共同持株会社設立による経営統合が発表された。また、携帯電話販売会社首位のテレパークと第二位のエム・エス・コミュニケーションズ(MSコム、東京)が合併する。海外に向けては、大塚製薬が仏の飲料大手、アルマの株式を取得し、欧米での事業拡大を図るなどの動きが見られた。また、英投資ファンドのザ・チルドレンズ・インベストメント・マスター・ファンド(TCI)とJパワー(電源開発)との間で、同社の株主総会に向けての委任状争奪戦があり、あるいはアデランスの株主総会でスティール・パートナーズなどの反対により、経営陣の再任案が否決されるなど、ファンドの動きも活発化してきた