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[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2015年3月号 245号

(2015/02/15)

三生医薬―― カーライルと組んで健康食品、医薬品の製造受託でトップを目指す

創業者からカーライルへ

三生医薬  カーライル・グループ(本社:米国ワシントンD.C.、日本共同代表:安達保・山田和広、以下:カーライル)は2014年8月、健康食品及び医薬品の受託製造専門会社である三生(さんしょう)医薬の発行済全株式を取得した(エクイティ資金はCarlyle Japan Partners IIIより拠出)。

  三生医薬は1993年に創業された健康食品に使われるソフトカプセルを中心とした受託製造専門会社。静岡県に5工場(従業員数639人)を持ち、製造受託市場では後発企業だが3つの植物性ソフトカプセル特許取得するなど「最先端の製剤技術」「絶対の品質」「信頼される製品」を社是に急成長、13年12月期の売上高は159億円(単体)で、売上高トップのアピ(13年8月期286億円)に次いで同業界第2位の地位を占めている。

  同社を創業したのは近藤隆・前会長。静岡薬科大学を卒業、医薬品メーカーの開発に携わった後、同業の富士カプセルに転職して常務となり、93年夫人の孝子さんと三生医薬を立ち上げた。

「創業者の近藤は14年に65歳になったのですが、08年、60歳を目前にして『自分は最長でも65歳で完全引退させてもらう』と宣言しまして私に社長をバトンタッチして会長に就任しました。近藤としては自分が65歳で勇退した後もこの三生医薬をさらに発展させるためにどのような選択をすべきか、ということをこの6年間、一生懸命考えていたのだと思います。今後ますますニーズが多様化する国内事業については医薬品分野も含めてその対応を当然やらなければなりません。当社は後発ですけれども技術力を売りにして、今では業界のトップクラスまできておりますので、その技術力を活かして数年後にはトップに立つ企業に成長してほしい。さらに今後は、国内だけでなく海外市場に向けての取り組みを強化していかなければならないと言っておりました。そういう中で、カプセル事業については既にクオリカプスの企業価値向上に実績を持っておられるカーライルに支援していただければ、間違いなく成長できるなという確信を持ったのだと思います」と、四條和洋社長は語る。今回のカーライルによる全株式取得を機に近藤隆氏、孝子氏は役員を退任し顧問に就いた。

  1987年にワシントン D.C.で設立されたカーライルは、北米、南米、欧州、中東、北アフリカ、サブサハラ(サハラ以南)アフリカ、日本、アジア、オーストラリアに38拠点、約1600人の投資プロフェッショナルを擁する世界最大級の投資会社。118のファンド、81のファンド・オブ・ファンズを通じて、1800億ドル以上の運用資産を保有している。ヘルスケア分野の投資実績も豊富で、日本でも医療用カプセル分野で、05年にクオリカプス・グループへの投資を実行し、07年にはルーマニアに新工場の建設を進めていたカナダのカプセル製造機器メーカー、テクノファー・グループを買収、さらに同年同じくカナダに本社を構え北米市場でシェア3位のファーマフィル社を買収するなどしてクオリカプスのグローバルな成長戦略を実現、同社を12年に三菱ケミカルホールディングスに発展的に承継した実績がある。(本誌2013年7月号「マールレポート」参照)

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