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2011年10月号 204号

(2011/09/15)

「日本企業の海外M&A(IN-OUT) 買収した海外子会社を通じた動き」

  • A,B,EXコース

1-8月期、18件で倍増。対欧米が9割

日本企業の海外M&A(IN-OUT)のうち、買収した海外子会社を通じてM&Aを行うケースが増えている。1-8月期は18件と、前年同期の9件から倍増。IN-OUT全体に占める割合は5.9%まで上昇している。18件の海外子会社のうち17件が欧米企業で、売り手(当事者2)も18件のうち16件、約9割が欧米企業だ。IN-OUT全体では対アジア企業が46.5%を占めているため、欧米戦略は過去に買収した欧米子会社で、アジア戦略は自前の子会社で、と使い分けているように見える。最近では、武田薬品工業-ナイコメッドのように世界規模で事業基盤をもつ欧米企業の大型買収が増えている。今後、海外M&Aで獲得した事業基盤、経営体制、人材などの経営資源を生かし、海外戦略強化の動きがますます加速しそうだ。

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