野村メザニン・パートナーズ(N-MEZ、野村メザニン)は、
LBOファイナンスにおいて用いられる
メザニン資金を扱うファンドで、2019年9月に野村ホールディングス(HD)の
完全子会社として設立された。機関投資家に劣後ローンや
優先株式などのミドルリスク・ミドルリターンの投資機会を提供している。LBOファイナンス市場の拡大に伴ってファンドは拡大基調となっている。投資家への認知度向上が今後の課題となりそうだ。
野村メザニンの設立経緯
野村ホールディングス(HD)の完全子会社であるメザニンファンドの野村メザニン・パートナーズは2019年9月に設立された。野村独自のファンド運営能力や顧客ネットワークを活かし、野村のプラットフォームを用いることで、機関投資家の資金運用のニーズに適切に応えることを目的としている。
野村HDは2013年、英国に本拠を置くICGとの合弁事業として「野村ICG」を設立し、メザニンファンドの運用を開始した。その後、合弁を解消し、2019年に野村HDの完全出資による野村メザニンを立ち上げた(野村ICGは2023年9月に会社清算を完了)。
ファンド運営は順調で、N-MEZ1号ファンドは予定より早く、2023年7月19日に当初の投資期間を終了。2023年12月にはN-MEZ2号ファンドのファースト・クロージング(初回投資家募集)を完了し、2024年内の最終クローズを目指して現在、投資募集中だ。
運用チームは、インベストメント・ディレクターである船山浩一氏、小森谷貴基氏、宮崎聖毅氏の3人(写真)が設立当初から現在まで関与し、現在は5人体制で運営されている。
メザニンファンドとは何か
メザニンファンドとは、