<ポイント>
〇日本は20人体制で、M&Aアドバイザリー業務に特化。42カ国に及ぶ約1500人のM&A専門家とのネットワークが強み。
〇クライアントのニーズが多様化し、日本企業による国内外の資産売却に関する相談・支援が増加している。
〇競争が激しい欧米のオークションにおいては、日本企業の意思決定の遅さが課題。
日本におけるRothschild & Co Japanの位置づけ
―― Rothschild & Co Japanの位置づけについて教えてください。
「ロスチャイルド・アンド・コー・ジャパンは、世界中に広がる当グループの一員として、日本での深い専門知識と確かなネットワークを構築しています。2009年の日本市場への参入以降、着実に基盤を強化し続けてきました。42カ国に及ぶ約1500人のM&A専門家を擁する当グループのネットワークは、その規模と専門性で随一です。このグローバルネットワークを活用し、地域ごとの深い知見を共有し合っています。
日本をアジアにおける戦略的な市場と位置付け、そのプレゼンスの拡大を図っています。継続的な成長を目指して、経験豊富なシニア層から意欲あふれるジュニア層まで、多様な人材を積極的に獲得しています。優れた人材こそが競争力の源泉であり、業界の最前線で活躍する才能あるバンカーを常に求めています」
―― 日本におけるM&Aの助言業務は、何人体制で行っていますか。
「日本では20人からなるチームを擁し、M&Aアドバイザリー業務に専念しています。
■Jerome Finck(ジェローム・フィンク)
M&A分野で20年以上の経験を有し、2009年よりロスチャイルド・アンド・コーの東京及び香港(2019-2021年)で勤務。それ以前には、東京、ロンドン、初めはパリで、ドレスナー・クラインオート及びJPMorganにて勤務。ロスチャイルド・アンド・コーの日本事業を率いると同時に、電力・エネルギー業界及び日本の商社を対象とした各セクターのM&Aアドバイザリーサービスを提供。INSEAD、LSE、及びフランスのEDHECから学位を取得しており、2011年からはフランスの外国貿易顧問を務めている。