[M&A戦略と法務]

2010年4月号 186号

(2010/03/15)

株主間の否認権行使での争いがM&Aに及ぼす影響

TMI 総合法律事務所 弁護士 中川 秀宣
  • A,B,EXコース

 

第一 はじめに
 
近時の経済情勢下では上場企業の株主の中には、その保有する株式を、金融機関やノンバンクからの借入に対する担保として、あるいは取引先等他の事業法人からの与信への担保として、提供している例も多い。そうした中で、担保が実行され、株式を第三者へ処分したり、または自分で取得する例も見受けられる。しかし、担保設定行為がそもそも倒産法制下の管財人等の否認権(注1)行使の対象となる可能性もある。

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、EXコース会員限定です

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事