[M&A戦略と会計・税務・財務]
2015年12月号 254号
(2015/11/17)
1. はじめに
筆者は、読み物としてドラッカーの著書・論文に目を通すことが多い。
ドラッカーについては、(反論も多いであろうが)「企業の目的は、顧客を創造することである」という言葉が有名であり、顧客を創造するために企業が有する基本的な機能はマーケティングとイノベーションである、と明言している。また、以下のような「経営者に送る5つの質問」というのが有名である。
われわれのミッションは何か
われわれの顧客は誰か
顧客にとっての価値は何か
われわれにとっての成果は何か
われわれの計画は何か
経営者の中には、上記の「5つの質問」を念頭に、事業戦略、M&A戦略を検討されている方もいらっしゃるかと思う。
これらの他にも、ドラッカーには多くの名言・至言があり、企業買収に関して言えば、「企業買収成功のための五つの原則(The Five Rules of Successful Acquisitions)」というタイトルの小論文が「マネジメント・フロンティア」(ダイヤモンド社、1986年)の第31章として収められている。本稿では筆者の個人的な経験も含めてこの小論文において取り上げられている5つのポイントについて振り返ってみたい。
マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。
[Webマール]
[Webマール]
[Webマール]