2021年1-3月期の日本企業のM&A件数は1058件と、2020年1-3月期の989件から69件、7.0%の増加となりました。1-3月期では、これまで最多だった2019年の1024件を上回り、最多を更新しました。うち、ベンチャー企業へのM&Aは389件で前年同期の345件から12.7%増加し、M&A全体に占める割合は36.8%と前年1年間の35.7%から上昇しました。
マーケット別内訳は、
IN-IN842件、
IN-OUT141件、
OUT-IN75件で、IN-INとOUT-INで増加しました。IN-INとOUT-INは同期間で過去最多を記録しました。
また、形態別内訳は、合併11件、買収363件、事業譲渡139件、資本参加502件、出資拡大43件で、こちらは全ての形態で前年同期比増加しています。
1-2月期は591件で、前年同期の621件を4.8%下回っていましたが、3月に467件と急増し、増加に転じました。月間467件は過去最多となります。前年は新型コロナウイルス感染症拡大により緊急事態宣言が発出された4月、5月にM&A件数が大きく落ち込んだため、今後、前年対比で増加率が伸びていくことは明らかです。...