[M&Aフォーラム賞]

2013年11月号 229号

(2013/10/15)

第7回 M&Aフォーラム賞が決定――M&Aフォーラム賞正賞『RECOF賞』などに4作品を選定

■矢部 謙介(中京大学 経営学部 経営学科 准教授)
矢部 謙介氏   「このたびは、第7回M&Aフォーラム賞奨励賞をいただきまして、大変光栄に思っております。選考委員ならびに関係者の皆様に対しまして、心より御礼申し上げます。本書は、完全子会社化・事業譲渡・資本参加といった企業再編が、企業の株価ならびに財務業績に対してどのような影響を及ぼしたのかという点について実証的な分析を試みたものです。過去、私は経営コンサルタントとして多くの企業再編に関わってきましたが、当時から企業再編が経済的合理性のある価値を生み出しているのかを検証する必要があると感じておりました。そういった意味で、本書における研究は、私にとってコンサルタント当時に蒔いた種がきちんと芽を出しているのかを確認する作業であったとも言えると思います。微力ではありますが、日本におけるM&Aの発展に対して貢献ができるよう、今後も研鑽を続けたいと考えております」

■太田 洋(西村あさひ法律事務所 メンバーパートナー 弁護士)
左から 野田 昌毅氏、太田 洋氏、石川 智也氏
   「このたびはM&Aフォーラム賞奨励賞を頂戴致しまして、誠にありがとうございます。M&Aに関する課税上の取扱いについては、近時裁判や不服審査でも問題になることが益々増えてきている一方で、各々のスキームに応じたタックス・プランニング上のポイントについて会社法上の観点も交えつつ詳述した文献等はまだ数も少なく、今回の受賞はそのような稀少性などが評価されたものと感じております。本書は現在東京大学法科大学院の授業でも教科書として使用していますが、本書を更に改訂していって、M&Aの(タックス・)プランニングに携わる方の間で益々本書が利用されるように今後とも精進を重ねて参りたいと存じます」

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