[特集インタビュー]

2024年2月号 352号

(2024/01/15)

伊藤忠商事のM&A戦略――住生活カンパニーの投資事例研究 【第三部】M&A担当者の実務現場

冨重 良之(伊藤忠商事 住生活カンパニー)
毛利 侑理子(同)
  • A,B,EXコース
本稿では、実際に米国のMASTER-HALCO社などに長年出向した冨重氏、今後、経営者人材・M&A人材としての活躍が見込まれる毛利氏の2人に、実務実態などを聞いた。
米国駐在12年で学んだ投資の実務

―― どのような経歴かを教えて下さい。

冨重氏
冨重 「私は2004年に伊藤忠に入社し、最初の5年間は本社の経理チームや企画統轄課で働きました。

 その後の12年間は北米(カナダとアメリカ)の建材セグメントのグループ会社で勤務。2年前に東京に戻り、現在は経営企画部のビジネス・ディベロップメント(BD)チームにて、M&A等のサポートをしています。

 常にという訳ではありませんが、入社以来投資やイグジットに関連した業務に携わってきました。入社後本社勤務の際には投資シミュレーションなど定量面を中心に、北米赴任後は事業会社の現場における投資、イグジット、PMI推進などの業務を中心に携わってきました。M&Aが専門というわけではなく、あくまで事業会社経営に携わるメンバーの一人としてM&Aプロジェクトに関わってきた形となります」

―― BDとは何をする部隊ですか。

冨重 「BDチームでは、カンパニー内の新規開発やM&Aの支援を行っています。現在はM&A案件が多いですが、グリーンフィールド案件へのサポートも行っています」

―― 常に何かしらM&Aと接点があったということで良いでしょうか。

冨重 「はい。投資とトレードを両輪とする現在の商社にあって、日々M&Aに接点を持つ社員は多いと思いますが、当方もその一人でした」

毛利氏
毛利 「私は2018年に入社し、最初の3年半は中国・アジア地域の不動産業務を担当していました。この期間中、主に不動産投資、期中管理、イグジット業務に携わっていました。2021年の秋にBDチームに異動してからは、M&A案件のサポート業務を行っています。営業部と協力して投資戦略の策定や新規案件のソーシングを行い、最近発表された大建工業のTOB(公開買付け)案件のような投資の実務にも従事しています」

―― 大建工業のTOB案件などにはどれくらいの深さで関わったのですか。


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