[編集部から]

2024年2月号 352号

(2024/01/15)

次号予告と編集後記(2024年2月号)

次号予告

2024年3月号
特集:SHIFTのM&A/PMI戦略とそれを支えるIR戦術
~キーパーソンが語る「株主・投資家との対話を通じた企業価値向上施策」
2024年2月9日 マールオンライン上のリリース 
2024年2月15日 発売
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■銀行が近年力を入れているM&A関連業務を取材しています。各行まちまちとは言え、趨勢としては実績が伸びています。銀行の強みのひとつは豊富な法人取引の基盤ですが、最近取材した地域銀行最大手の横浜銀行の場合、M&Aなどの成長支援、資本政策、事業承継などといった対応が見込まれる総資産(または売上高)が10億円以上の有望企業との取引は、先数ベースで約1万4000社。そのうち約6200社と融資取引があるとのことです。これだけの顧客基盤があれば、実績が伸びるのもあまり不思議ではありません。M&A仲介サービスを提供した企業に対して、同時にLBOファイナンスを実行するといった事例もあります。
日々のニュースに接していると、碩学のある日本銀行OBがかつて「簡単に手に入ったものは簡単になくなる」と言っていたことをふと思い返します。長期で対象に向き合い待つこと。また、簡単に手に入らないものを公私ともに大事にすることを、新たな年の抱負にしたいと思います(武)

■建築家・黒川紀章が設計し、世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅「中銀カプセルタワービル」(1972年竣工)。2.5m×4m×2.5mのカプセルを140個組み合わせたこのビルは、黒川氏らが提唱した建築運動「メタボリズム」の代表作です。25年に1度工場で生産されたカプセルを現場で交換することで、200年間建築を維持するというコンセプトで建てられましたが、老朽化により存続を断念し、竣工から50年後の2022年に解体されました。現在は保存・再生プロジェクトのもと、1つ1つ取り外され、銀座の商業ビル「GINZA SIX」のほか、各地で活用・展示され、今の時代に応答した新たなアート&カルチャースペース「SHUTL(シャトル)」として再利用されています。「メタボリズム」とは新陳代謝するということ。人は毎日をルーティン化し、変化を避けてしまいがちですが、生活や仕事への取り組み、その中身について都度振り返り、少しずつ新陳代謝させ、レベルアップしていくことが大事だと感じています。(澄)

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