[Webマール]

(2024/09/04)

【連載】M&A実務の基礎を学ぶ 第3章 ディール実行段階の意思決定

山﨑 敦(マッキンゼー・アンド・カンパニー アソシエイトパートナー)
  • A,B,C,EXコース
*本連載では、『マッキンゼー 価値を創るM&A』(日本経済新聞出版)の要点を解説していきます。

5つの落とし穴

 「ディール実行段階の意思決定」について、本稿ではまず、ディール実行段階における5つの落とし穴について説明し、その後にこれらを回避するための工夫について述べます。

 まずディール実行段階における落とし穴についてですが、主要な5つの類型が存在します。

① ディール・フィーバー

 案件進行に伴い、ディール・フィーバーが発生し、十分な検証を行わずに過度の買収額を支払ったり、合理的ではないターゲットを買収してしまう

② ディール完璧主義



■ 筆者履歴

山﨑 敦(やまざき・あつし)

山﨑 敦(やまざき・あつし)
マッキンゼー・アンド・カンパニー アソシエイトパートナー
買収前のポートフォリオ戦略・M&A戦略策定、ビジネス・デューデリジェンス、買収後のバリューアップ・売却など、幅広くM&Aに関わる戦略策定・執行を支援。『企業価値評価(Valuation)』(第7版)の翻訳を主要メンバーとしてリード。JPモルガン証券株式会社投資銀行部にて、クロスボーダーや国内大型再編M&Aおよび資金調達の提案・執行業務に従事した後、2019年にマッキンゼー入社。東京理科大学大学院理工学研究科修士課程修了、シカゴ大学ブース経営大学院修士課程修了(MBA)。

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、Cコース会員、EXコース会員限定です

*Cコース会員の方は、最新号から過去3号分の記事をご覧いただけます

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事