[編集部から]

2012年12月号 218号

(2012/11/15)

次号予告と編集後記

次号予告

2013年1月号
特集:2013年 日本企業が歩むべき道 12月17日発売予定


※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記


■米国を代表する週刊誌「ニューズウィーク」は、およそ80年の歴史がある紙媒体の発行を12月31日号をもって取りやめ、2013年初めから完全に電子版に特化します。メジャーな週刊誌が電子版に完全移行する例は初めてで、日本の出版各社もそのビジネスモデルの転換の行方に大きな関心を持っています。
   2011年の国内書籍・雑誌の推定販売金額は1兆8000億円と、ピークだった1996年の2兆6500億円から下落し続け、15年間で約1兆円の市場が失われたと言われています。書籍と雑誌を比較すると、大きく落ち込んでいるのは雑誌のほうです。雑誌は販売部数と広告収入を主な収益源としていますが、近年は販売部数とともに、広告収入も落ち込んでいます。
   M&A専門誌マールは、2012年6月号から、記事はウェブで、データは紙媒体で提供するサービスに切り替えさせていただきました。当社にとって大きな決断でありましたが、ご購読者様のご理解のもとで運営開始から半年が経ち、お陰さまで様々な成果や気付きを得ることができています。今後もご購読者様のニーズをコンテンツに生かすとともに、会員ネットワークを活用したウェブならではのサービスを展開していきたいと考えています。(優)

■先日、洋菓子世界大会のアメ細工部門で優勝した経験をもち、フランスで修行したという日本人パティシエのお話を聞く機会がありました。優勝して初めて分かったことは、それまで何度チャレンジしても入賞できなかった理由です。それは、独自のデザインを求めているはずが、知らず知らずのうちに他人の作品の単なるアレンジになっていたから。その次元を超えて優勝できたのは、自分の成功する姿をいつも想像し、その願望を強く持ち続けることができたからだという言葉がとても印象的でした。フランスではお客さんに人気のある菓子ではなく、職人が作りたいものを自由に作るので、店によって売っている菓子が全く違うそうです。日本人の仕事はとても丁寧で、技術は平均するとフランスよりも上だが、フランスのように天才的な職人は現れないのだとか。高い平均点もいいけれど、天才のいるフランスがちょっと羨ましい気がしました。(佐)

 

 

 

 

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