[M&Aの現場から]
2018年4月号 282号
(2018/03/15)
野村不動産ホールディングス(HD)は中長期経営計画(2016年4月~25年3月) 『Creating Value through Change ~持続的変革による価値創造~』を進めている。野村不動産グループ全体で、16年3月期の営業利益809億円を25年3期には、その倍の1500億円を達成し、売上高1兆円超を目指すという意欲的な計画である。このため、25年3期までに2000億円の戦略投資によってM&A、業務・資本提携等を実行する。
「人口減少や少子高齢化、世帯構成、ライフスタイルの変化、女性の社会進出などを背景に、人びとが求める住まい方、働き方が多様化しています。また、コミュニティの形成・活性化や、シニア世代を中心に高まる健康・介護ニーズへの対応など、ソフト面の充実も一層求められるようになっています。こうした中で、野村不動産グループは、これまで培ってきた商品開発力や管理・運営力などを活かして、あらゆるニーズに応えながら、事業活動を行っていくと中長期経営計画に定めました。2000億円の戦略投資には、野村不動産グループならではの先手を打っていくという狙いがあります」
こう語るのは、同社の黒川洋執行役員。黒川氏は横浜国立大学経営学部を1990年に卒業して野村不動産に入社。法人カンパニー ペアシステム事業部長、同開発事業一部長を経て13年執行役員、15年野村不動産投資顧問代表取締役兼専務執行役員などを務め、17年野村不動産HD執行役員経営企画部、コーポレートコミュニケーション部担当に就任している。
野村不動産HDのこれまでの主な戦略投資の実績としては、
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