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(2024/05/21)

戦略的M&A活用を事業の中核に据える兼松の狙い

松浦 和弘(兼松 グループ成長戦略推進室長)
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松浦氏
商社の兼松は2023年10月1日、社長直轄の組織として「グループ成長戦略推進室」を新設した。M&Aを主要な戦略として位置付け、事業拡大とグループ全体の成長を目指している。

また、2024年3月26日に発表した中期経営計画では、M&Aを核とした成長戦略を明確にしている。適切なターゲットの選定から統合後の管理まで、M&Aの一連のプロセスを洗練させ、戦略的なM&Aを通じて新たな市場への進出や技術獲得を目指す。

これらの戦略の中核を担うグループ成長戦略推進室長の松浦和弘氏に話を聞いた。
―― 2023年10月、新しく設置されたグループ成長戦略推進室でM&A戦略を強化することを打ち出しています。その狙いを教えてください。

「グループ成長戦略推進室は2023年10月に設立されました。その前は企画部内に『開発・投資イノベーション室』があり、実質的には部内の一課のような存在でした。この室の規模は、最大で7人、少ない時は4人の小規模なチームでした。開発・投資イノベーション室が設立されたのは約10年前で、2017~2018年頃から兼松グループのほとんどのM&Aを内部的にサポートしていました。



■松浦 和弘(まつうら・かずひろ)
1995年京都大学法学部卒業、同年兼松に入社。2011年兼松米国会社ニューヨーク本店に駐在、2015年審査部与信企画課長、2018年企画部開発・投資イノベーション室長を歴任し、2023年10月より、組織横断的にグループ全体のシナジー創出やグループとしての成長戦略を実行するグループ成長戦略推進室長に就任。

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