[M&A用語]

SPAC

英語 :Special Purpose Acquisition Company

■ 定義

SPAC (Special Purpose Acquisition Companyの略)とは、企業や事業を買収することを目的として設立された会社をいう。2020年に米国で急増した。

SPACは、著名な投資家などのスポンサーによって設立され、上場申請を行い株式新規公開(IPO)によって買収資金を調達する。IPO時点では事業の実態が無く、現金のみを保有する会社である。SPACは、IPO後に買収先を探索し、相手が特定されれば、その対象会社と買収・吸収合併する契約を締結する。株主総会での承認を経た後に買収対象会社と合併することで買収対象会社が事実上も法人としても上場された会社となる。
また、合併が完了し一連の買収取引が完了することをDe-SPACという。

IPO後の一定期間に企業買収がない場合は、投資家に調達資金は返還されることになる。

■ 背景

SPACは有力な未上場企業(いわゆるユニコーン)のEXITの受皿として用いられており、2020年にはIPOの半分を占めるほど急増した。有力な未上場ベンチャー企業にとっては通常の伝統的なIPOを代替する存在になっている。
日本においてはSPACのような事業実態が無い会社の上場は禁止されている。

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更新日:2022年04月22日

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