[Webインタビュー]

(2022/04/20)

【第141回】日本のPEファンド初のSPAC上場でサステナビリティと再エネ領域への投資を加速

鈴木 圭一(アドバンテッジパートナーズ パートナー、再生可能エネルギー・サステナビリティ投資部門責任者)
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「APアクイジション」をニューヨーク証券取引所に上場

―― アドバンテッジパートナーズグループ(AP)がスポンサーをしている「AP Acquisition Corp(APアクイジション)」は、2021年12月21日(ニューヨーク時間)付にて、ニューヨーク証券取引所へ日本のPEファンドとして初となるSPAC*(Special Purpose Acquisition Company=特別買収目的会社)のIPOをニューヨーク証券取引所で完了しています。最終的には172.5 million 米ドル(約200億円)の出資を集めたということですが、SPAC上場を選択した理由と本SPACの特徴についてお聞かせください。

「AP Acquisition Corp(APアクイジション)は 、日本のPEファンドが設立するSPACとして初めてということもありますが、日本を含むアジア(中国本土、香港、マカオを除く)と欧州や米州を対象とした脱炭素及び再生可能エネルギー関連事業への投資を企図したサステナビリティ特化型のSPACという点も大きな特徴です。

 スポンサーは株式会社アドバンテッジパートナーズの関連会社であるAP Sponsor LLCです。 APアクイジション上場の背景は、後ほどお話しする『再生可能エネルギー・サステナビリティ投資部門』の設立とも関連しています。

 1つは、サステナビリティと再エネ領域への投資をグローバルに展開する方法を模索していたということがあります。もう1つは投資戦略上、通常のPEファンドの場合、基本的には投資期間が10年ですから、ファンド設立後約5年間で投資を実行して、3~5年でエグジットしなければなりません。この点、SPACの場合は、合併した投資先企業の株主として期間に縛られることなく関与することができ、対象会社のマネジメントと一緒にサステナビリティ領域で事業を続けることができます。また、ここをプラットフォームとして追加買収することで事業の拡大を図るということもできます。このように、エグジット期間に制限されることなく、対象会社をプラットフォームとして共に成長していけるという新しい戦略が可能となるわけです。

 日本のPEファンドとしては第1号となりますが、我々は今回のAPアクイジションの上場によってSPACの知見を蓄積していきたいという思いもあります」

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■鈴木 圭一(すずき・けいいち)
東京大学工学部都市工学科卒業。MITスローン校MBA課程修了。一級建築士。
三菱商事で、国内不動産開発、米国、日本、欧州におけるバイアウト投資、欧州と中東における再生可能エネルギーを中心とする電力開発等の事業投資を数多く手掛ける。その間、太陽光IPP開発チームリーダー、カタールFacility Dタスクフォースリーダー、欧阿中東電力事業部長代行、企業投資部長などを歴任。2015年から2020年までロンドン在Diamond Generating Europe社社長として、蘭・英洋上風力発電事業など多くの開発案件に携わる。2021年7月アドバンテッジパートナーズに参画。

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