[M&A用語]

コンバーティブル・エクイティ

英語 :Convertible Equity

コンバーティブル・エクイティ(convertible equity)とは、スタートアップ企業が行う資金調達手法の一つで、コンバーティブル・デットから利払いと弁済・償還義務をなくしたものをいう。エクイティ性の資金のため満期がなく、貸借対照表上も資本として計上される。

スタートアップ企業と投資家双方のコストを削減するため、米国の大手アクセラレーターがコンバーティブル・エクイティのひな型を提供し、普及が加速した。
SAFE (Simple Agreement for Future Equity):Y Combinator
KISS (Keep It Simple Security):500 Startups

日本法で類似の商品構成をとるのであれば、有償の新株予約権や種類株式などを軸に設計される。国内においても、有力ベンチャーキャピタルの株式会社Coral Capital(旧500 Startups Japan)が日本版KISSであるJ-KISS型新株予約権及びその手続き書類パッケージを公開している(注1)。


参考文献
(1) 竹内信紀=小川周也「ベンチャー・ファイナンスの新潮流-初期ラウンドにおける資金調達の実務と課題」 商事法務2087号(2015)40頁
(2) 「ベンチャー企業(スタートアップ企業)の資金調達・M&A」 西村あさひ法律事務所編 『M&A法大全(下)〔全訂版〕』 861-920頁 (商事法務, 2019)
(3) 「コンバーティブル投資手段」に関する研究会 『「コンバーティブル投資手段」活用ガイドライン』 (経済産業省, 2020)


(注1)同社ウェブサイト https://coralcap.co/

最終更新日 2021/3/16

用語カテゴリー:

更新日:2018年04月01日

関連記事

キーワードを入力して探す

カテゴリーで探す

五十音順で探す

※追加や必要な用語がございましたら、こちらまでご連絡ください。弊社で検討の上、反映させていただきます。

アクセスランキング