[M&Aの現場から]

2016年11月号 265号

(2016/10/18)

【500 Startups Japan】 シリコンバレーを拠点に、60カ国1500社以上に出資する世界で最もアクティブなシード投資ファンド

 ジェームズ・ライニー(マネージング パートナー、日本代表)
 澤山 陽平(マネージング パートナー)
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右からジェームズ・ライニー氏、澤山 陽平氏   500 Startups Japan は、米シリコンバレーに本拠を置く投資ファンド「500 Startups」の日本拠点として2015年9月に立ち上げられた。

  500 Startupsは2010年、デイヴ・マクルーア氏らが設立した。同氏は、Paypal(ペイパル)の創業者であるピーター・シール氏らが設立したFounders Fundで投資担当を務めた経験を持ち、既に世界60カ国・地域の1500社超に投資している。数百万円からの少額出資で多数の創業間もないベンチャー企業を支援するのが特徴で、世界最大級のシード投資ファンドとして知られ、すでに韓国と、東南アジア、タイなど世界中に20カ所以上の拠点が立ち上げられている。

  500 Startupsは、これまでにGengo、MakeLeaps、Peatix、Whillなど日本のスタートアップ企業に投資をした実績を持っているが、日本拠点の立ち上げで、日本向けに特化したファンドを設け本格進出することになった。

  ファンド規模は、約30億円(30百万米ドル)。ファンド募集は年内には最終クローズの予定で、主な出資者はみずほ銀行、三菱地所、ニコン、ミクシィなど国内大手事業会社および著名エンジェル投資家となっている。

  500 Startups Japanの中核は、ジェームズ・ライニー氏(代表兼マネージングパートナー)と澤山陽平氏(マネージングパートナー)の2人。

  ライニー氏は、ペンシルベニア州立大学卒業後、NYと東京でJ.P. Morganに勤務。2012年に、ベストセラーになった『ビリギャル』などを出版したパブリッシングプラットフォーム「STORYS.JP」を立ち上げた後、DeNAの投資部門に移り、初期段階の国際投資を担当。DeNAのタイ、インドネシア、フィリピン、インドへの出資を主導。その後500 Startups Japan立ち上げに関わり現職に就いた。

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