[Webインタビュー]

(2021/07/06)

【第129回】エンジニア社長の方がIPO時の時価総額が平均値で2.6倍高い理由

岩田 真一(MIRAISE Partner & CEO)
布田 隆介(同 Venture Partner & CTO)
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岩田真一氏(左)と布田隆介氏(写真はMIRAISE提供、以下同)

岩田真一氏(左)と布田隆介氏(写真はMIRAISE提供、以下同)


マザーズ市場に新規上場した全204社を対象に調査

―― このほど、「社長のエンジニア属性とマザーズIPO価格の関連性に関する調査」をまとめられました。どのような調査方法で行ったのですか。

布田 「今回の調査は、過去5年間にマザーズ市場に新規上場した全204社を対象に、創業者、社長がエンジニアの割合、そして上場時の初値ベースの時価総額の比較の2点を調査しました」

―― 調査の狙いは?

岩田 「MIRAISE(ミレイズ)はシード段階のエンジニア起業家に特化したVC(ベンチャーキャピタル)です。2019年に組成した1号ファンド(MIRAISE1号投資事業有限責任組合)で約6億円の資金を集め、すでに32社に投資しています(2021年6月時点)。当時からエンジニアの方がスケールするビジネスを作れるのだと考えてエンジニア起業家に特化したシードVCとして投資をしてきました。シリコンバレーの起業家をみても、プラットフォーマーと言われるGAFAの創業者や、ZoomやInstagramと言った人気サービスの創業者はエンジニアです。日本でもそうあるべきだと考えてMIRAISEを設立しました。

 その背景には、スマートニュース共同創業者である鈴木健さんと浜本階生さんの二人もそうであるように、ユニコーンといわれる企業の多くはエンジニアが起業しています。(エンジニア起業家のIPO時の時価総額は下表参照)この例を見てもわかるように、エンジニア起業家が日本でも多いのではないかという仮説を私は持っていました。しかし、実際に統計をとって実証的に調べたことはなかったので、それを裏付ける形でしっかりしっかり調査しようというのがこのプロジェクトの始まりでした」



■いわた・しんいち
1972年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学理工学部物理学科卒。ロータス社、マイクロソフト社でソフトウェアエンジニアとして経験を積み、2001年にアリエル・ネットワーク社の設立に参加。P2Pアプリケーション開発に従事した。2005年、Skype Technologies S.A. 入社。スカイプジャパン株式会社を設立し、代表取締役に就任。2012年より欧州最大規模のVC、ATOMICOに参加。同社パートナーに就任。2017年、Kauffman Fellows Program を修了し、Kauffman Fellow となる。2018年MIRAISEを創業。

■ふだ・りゅうすけ
1988年4月25日生まれ、宮城県出身。関西大学法学部卒。ACCESSPORTにてソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタート。動画検索エンジン、ポータルサイト、ソーシャルゲーム開発に携わる。その後スタートアップ数社を経て、面白法人カヤックにモバイルエンジニアとして入社。2015年に教育ベンチャーTRUNK株式会社を共同創業しCTOに就任。2017年、東大松尾研主催のData Science Online Courseを修了。デジタルハリウッド大学非常勤講師。2018年、MIRAISEを共同創業。

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