[M&Aフォーラム賞]

2010年12月号 194号

(2010/11/15)

第4回 M&Aフォーラム賞『RECOF賞』などに3作品

編集部

山内 暁 専修大学 商学部 准教授

「第4 回 M&Aフォーラム賞正賞(RECOF 賞)」をいただき、大変感激し、また、感謝しております。M&Aの分野で暖簾は避けて通れないトピックです。大学院時代、「M&Aの際に発生する暖簾は何なのか?」「暖簾には、単なる差額以上の意味があるのではないか?」そのような疑問を胸に、暖簾の研究をスタートさせ、今年3 月にようやく1 冊の本に纏め上げることができました。まだまだ研究は途上でありますが、本書が今後のM&Aの研究や実務に少しでも資することができれば幸いです。


佐山 展生 インテグラル(株)代表取締役パートナー,GCAサヴィアングループ(株)取締役
山本 礼二郎 インテグラル(株)代表取締役パートナー,GCAサヴィアン(株)マネージングディレクター

(筆者連名)この度はM&Aフォーラム賞奨励賞を頂きまして大変光栄に思っております。執筆にあたりお世話になりました皆様、M&Aフォーラム選考委員の先生方並びに関係者の方々に厚く御礼申し上げます。バイアウトの効用は、金融理論と産業の叡智を企業活動の現場で複合しながら融合し一体となってそれらを運営することにあります。それが、本書の副題を「産業と金融の複合実務」とした理由です。「バイアウト」は、近い将来、「良い会社」を創るための社会インフラの重要な一部分をしめるようになるでしょう。正しい理念の下に運営される日本型バイアウトは、企業の役職員と共に企業に変革をもたらし、さらに日本経済をも活性化するはずです。本書が、バイアウトの日本社会における存在意義・真価を世に広く知らしめる一助となれば幸いです。


大石 篤史 森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士

この度は、「第4 回M&Aフォーラム賞奨励賞」を頂き、大変光栄に存じます。自分が専門とする「M&A」と「税務」の両分野がクロスオーバーするテーマで、このような栄誉ある賞を頂くことができ、これに勝る喜びはありません。M&Aの実務に関わる者として、法務・税務等の各専門家による単純な「分業」では対応できない要素が増えつつあることを実感しております。その意味で、弁護士が税務を深く理解することの重要性は、ますます高まってきていると思います。今後も、法務・税務両面の研鑽を積み、わが国のM&A実務の発展に微力ながら貢献できればと考えております。


小島 義博 森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士

弁護士がM&Aのスキームを策定する際には、「法律上可能か」という観点はもちろんのこと、「どのスキームが税務上効率的か」という観点からの検討の重要性が増しています。このようにM&A弁護士へのニーズが変化する中で、弁護士がM&Aにおける税務・法務の問題点を解説するという本書のコンセプトをご評価いただき誠本書にもあるとおり、スピンオフやエクスチェンジオファー等、我が国のM&Aを活性化する可能性のあるスキームが、税務上の使い勝手の悪さから採用されていないという事実がございます。今後とも、M&A弁護士として、あるべきM&A税制への提言を含め日本のM&Aの活性のために尽力して参る所存です。

小山 浩 森・濱田松本法律事務所 アソシエイト弁護士

この度、M&A フォーラム賞奨励賞という栄えある賞を頂き、誠にありがとうございます。本書で扱ったM&Aに関する税法の規定は、非常に複雑かつ難解ですので、できる限り、エッセンスのみを抽出して整理したうえで図表にまとめる等、読者の皆様に理解して頂けるよう工夫を致しました。このような試みが成功しているかどうか不安でありましたが、本賞のような大変素晴しい賞を頂くことができ、非常に光栄に感じております。今後も本賞の名に恥じないよう努力をし、M&Aに関する税務の発展に貢献したいと考えております。

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