[マールインタビュー]

2012年8月号 214号

(2012/07/15)

No.147 IFRSの任意適用で名実ともグローバル企業になる

宮崎 秀樹(日本たばこ産業<JT> 副社長)
  • A,B,EXコース

競合他社と物差しをそろえ、1位を目指す

--JTは2012年3月期からIFRS(国際財務報告基準)を任意適用されました。どうしてですか。
「世界のたばこ会社の観点から見ると、1位が米フィリップモリス・インターナショナル(PMI)、2位が英ブリテッュアメリカンタバコ(BAT)、3位がJT、4位が英インペリアルタバコです。この4社がグローバル市場で競争しています。JTは2度の大規模海外M&Aを成功させ、今、世界120カ国以上でビジネスをしています。利益で言うと、半分以上は海外ビジネスが占めています。我々は1位を目指しているのですが、指標となる各社の利益を比べるときに、実は物差しが違っていました。他社はIFRSやUS-GAPP(米国会計基準)といった世界基準を使っているのに、JTだけ日本のローカル基準です。いわば尺貫法です。同じ物差しを使って経営成績や財政状態を出すことで、グローバル市場で他社と対等に戦えると考えました」

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、EXコース会員限定です

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事

アクセスランキング