[マールインタビュー]

2012年12月号 218号

(2012/11/15)

No.151 日本のPMI開拓者が語るグローバルM&Aと国内再編の成功の方策

 松江 英夫 (デロイト トーマツ コンサルティング パートナー
 中央大学ビジネススクール大学院 戦略経営研究科 客員教授)
  • A,B,EXコース

グローバルリーディングカンパニーの誕生

-- 最近のグローバルM&Aの状況をどうみられますか。

   「リーマンショックを経て日本経済が持ち直す中、製造業をはじめとして海外の会社の買収が増えてきています。この流れは今後も続きそうです。従来は現地法人、工場などの拠点づくりが中心でしたが、最近は会社を丸ごと買収して顧客、ブランドなどからなる経営資源そのものを買う動きになっています。さらに世界シェアを意識して市場を買うようなM&Aもあり、規模が大型化しています。背景には日本の会社の競争の構図が変わってきたことがあります。以前は国内である程度シェアがあれば、会社は存続できました。しかし、日本の市場が成熟化したためグローバル市場に出て、生き延びていくしかない。海外の競争相手を明確に意識し、彼らにどう打ち勝っていくかを考えなければならない。そんな新たなステージに入ったのです」

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