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[M&Aの現場から]
2017年3月号 269号
(2017/02/15)
DCMベンチャーズ(以下DCM)は、1996年IT事業に特化したベンチャーキャピタルファンドとして米国シリコンバレーで設立された。設立以来、主にアーリーステージ(創業初期)企業に投資をしているが、これに加え一部戦略的に創業中期以降の企業にも投資を実行している。シリコンバレーのほか、北京、東京、上海にオフィスを構え、これまでに米国やアジアの300社を越えるテクノロジーベンチャーに投資を実行、累積運用総額は約3500億円に上っている。現在運用しているファンドは、2016年7月に組成した8号ファンド約530億円のほか、100億円規模のシードステージ・新興テクノロジーファンド(A-Fund2)、170億円規模のレイターステージ向けファンド(Turbo Fund)の合わせて3ファンド、約800億円。
「基本的に、すべての投資案件の意思決定は5人のグローバルなゼネラルパートナーがそれぞれ1票を投じて決めます。ゼネラルパートナーは、米国に共同創業者のデイビット・チャオともう1人、それから中国に2人、それと私です」
こう語るのは本多央輔(おうすけ)・日本代表、ゼネラルパートナー。1974年生まれ。一橋大学法学部卒業、96年三菱商事に入社。自動車の海外営業、事業投資等を経験後、e-businessの企画・推進、投資関連業務、新規事業・新機能開発等の業務に従事。その後、04年エイパックス・グロービス・パートナーズ(現グロービス・キャピタル・パートナーズ)を経て、07年DCMに転じ、ゼネラルパートナー、日本代表に就任した。
「日本のベンチャー企業には96年の創業当時から投資していますが、最近はいい意味で日本のベンチャービジネスの環境が変わってきていると考えています。今までのように、とりあえず上場して時価総額が20~30億円ついてよかったということではなく、いわゆるメガベンチャーといえる企業が出てくる状況になってきました。
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