
投資会社のEQTは4月2日、松本道雄氏をマネージングディレクターおよび日本の不動産部門責任者に任命したと発表した。松本氏は東京を拠点に活動し、EQTのアジア太平洋プラットフォームの中でも重要な日本市場において、不動産投資戦略と運営を担う。
松本氏は、「EQTがアジアで成長を加速するこの時期に参加できることを嬉しく思う。日本は多くの活気ある不動産セクターを抱えており、EQTのグローバルなプラットフォームと価値重視の文化が、日本市場に持続的な影響をもたらすことができると考えている。これからチームと共に、日本全体での存在感を広げ、実りあるパートナーシップを築いていく」とコメントしている。
EQTは、アクティブ・オーナーシップ戦略に特化した、パーパスに基づいた(purpose-driven)グローバルな投資会社。EQTの運用資産総額は2690億ユーロ(このうち、手数料収入を生み出している資産は1360億ユーロ)で、プライベート・キャピタルとリアル・アセットの2つの事業セグメントを展開している。EQTは、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、およびアメリカ大陸において、ポートフォリオ企業と資産を所有する。
■松本 道雄(まつもと・みちお)
ロチェスター大学でMBA、東京大学で経済学の学士号を取得。EQTに加わる以前は、KKR関連の「KJRマネジメント」で執行役員兼投資統括責任者を務め、物流、住宅、オフィス、ホテルの分野で不動産取得をリードした。また、それ以前にはCBREインベストメントマネジメントとドイツ銀行の不動産部門で17年以上にわたり、日本全体で個別資産および大型ポートフォリオの取得に注力した。CBREインベストメントマネジメントでは、商業・住宅部門の責任者兼取得責任者として、複数のセクターでの取引と資産管理を統括していた。