[Webマール]

(2025/03/24)

ゴールドマン・サックス、投資銀行部門の実像

山形 聡(ゴールドマン・サックス証券 投資銀行部門マネージング・ディレクター)
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山形氏
ゴールドマン・サックス証券の投資銀行部門(IBD)は約100名の体制で、「ファイナンシンググループ」(株式・債券の引受などの資本市場業務)と「アドバイザリー・グループ」(M&Aやセクター別のカバレッジ)に大きく分かれる。若手人材はプール制で育成され、人員は今後も拡充予定だ。ディール創出の基本姿勢は「クライアントファースト」と「グローバル総合力」にある。
近年はクロスボーダーM&Aや親子上場の解消、ポートフォリオ見直しなどが増加し、PEファンドの活発化もあいまって、M&A部門の重要性はさらに高まっている。本インタビューでは、マネージング・ディレクターの山形聡氏にゴールドマン・サックス証券のIBDの組織体制、戦略等を尋ねた。
ゴールドマン・サックスの投資銀行部門の体制・人員構成

―― ゴールドマン・サックスの日本法人における投資銀行部門(IBD)の体制や人員数、チーム構成について教えてください。

「現在、日本のゴールドマン・サックスの社員数は1000人弱です。そのうち投資銀行部門は約100人となります。投資銀行部門の中には、当社で『ファイナンシンググループ』と呼んでいる資本市場本部があります。ここには約30~40人が所属しており、株式の引受や債券の引受、さらには当社で『ストラテジックソリューション』と呼んでいる、デリバティブを含むキャピタルマーケットのさまざまなソリューション提供を行うチームも含まれます。残りの60~70人がアドバイザリー・グループと法人部(特定の業界・企業を担当するセクター別のチーム)に所属しています。法人部は金融法人(FIG)やテクノロジー・メディア・テレコム(TMT)分野、その他のジェネラルインダストリー(GIG)分野などに分かれています。

 ただし、当社にはアソシエイトやアナリストのジュニアバンカーをプール制で運用する仕組みがあり、法人部の分野ごとの人数が厳密に決まっているわけではありません。グローバルと同様のプール制を日本でもとっています」

今後の人員増強について

―― 今後、投資銀行部門の人員を増強する予定はありますか。


■山形 聡(やまがた・さとし)
2000年ノースウェスタン大学化学工学部卒業、2001年リーマン・ブラザーズ証券入社。メリルリンチ日本証券を経て、2008年ゴールドマン・サックスNY本社の投資銀行部門ヘルスケア・グループに入社。その後東京のゴールドマン・サックス証券に移り、2015年マネージング・ディレクターに就任。現在はヘルスケア業界担当に加え、M&Aグループにて金融法人を含む複数業界のM&Aを担当し、2025年より金融法人グループの共同責任者にも就任。

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