
欧州系M&Aファームのロスチャイルド・アンド・コーの日本法人「ロスチャイルド・アンド・コー・ジャパン」の代表取締役会長に4月1日付で赤井雄一副会長が就任した。三竹恵一代表取締役会長はアドバイザリーコミッティー会長に就任した。Jerome Finck(ジェローム・フィンク)日本代表は続投している。
赤井雄一氏は大和証券において過去様々なM&A案件のアドバイザリー業務に関わり、阪神電鉄と阪急電鉄の統合や三越百貨店と伊勢丹百貨店の統合等の大型案件においてFA業務を主導したほか、買収防衛やリストラクチャリング等にも多く携わった。
赤井氏は会長就任にあたって、「私たちは215年の歴史を誇り、その中で培われた信頼と実績を基に、今後さらにグローバルな展開を加速させていく。特に世界的に見ても急拡大する日本のM&Aマーケットでは、強みであるクロスボーダー案件における深い知見とネットワークを活かし、今後ますます多様化するクライアントニーズに応えるべく努力する。
私自身、日本法人の会長として、日本の企業のために徹底的に奉仕するかたちで貢献をしていきたい。特にジオポリティカルな環境が大きく変化している今、ヨーロッパに強みを持つロスチャイルド&コーのネットワークは、日本企業にとって大きな競争優位性を提供できると確信している」とコメントを寄せた。
■赤井 雄一(あかい・ゆういち)氏
神戸大学法学部卒業、バージニア大学ダーデン校のMBA取得。1984年4月大和証券入社、1999年4月大和証券SBキャピタル・マーケッツ配属、2007年4月大和証券SMBC企業提携戦略部長、2008年4月同社執行役員M&A担当、2009年4月同社アジア・オセアニア担当大和証券SMBCシンガポールリミテッド会長大和証券SMBC香港リミテッド副会長、2011年4月大和証券執行役員グローバルインベストメントバンキング担当、2012年4月同社常務執行役員グローバルインベストメントバンキング担当、2015年4月同社常務取締役グローバルインベストメントバンキング担当、2016年4月同社専務取締役グローバルインベストメントバンキング担当、2018年4月同社専務取締役グローバルインベストメントバンキング本部長、2021年4月大和PIパートナーズ会長兼社長大和企業投資会長、2022年4月大和PIパートナーズ会長大和企業投資会長大和エナジー・インフラ会長、2023年3月同社退職、2023年5月ロスチャイルド・アンド・コー・ジャパン副会長就任。