[【法務】Withコロナ時代のクロスボーダーM&Aの実務と新潮流(東京国際法律事務所)]
(2021/01/27)
出所:レコフデータ
実際、私も昨年1年間にクロスボーダーM&Aの検討をいくつも行ったが、渡航制限やロックダウンなどで交渉が延期されたり、あるいは、先行きが見通せなくなったとの理由から戦略そのものを見直さざるを得ないといった案件が相次いだ。そして、これまでとは違ったエグゼキューションやバリュエーションの課題なども出てきて、その都度、試行錯誤を繰り返していた。
一方で、今回のコロナ禍はクロスボーダーM&Aを行う日本企業にとっては千載一遇のチャンスであるとも考えている。…
■東京国際法律事務所
■筆者略歴
森 幹晴(もり・みきはる)
2002年東京大学法学部卒業。2004年長島・大野・常松法律事務所。2011年コロンビア大学法学修士課程修了。2011-2012年Shearman & Sterling(ニューヨーク)。2016年日比谷中田法律事務所。2019年東京国際法律事務所開設。
日本企業による海外M&A・国内M&A、国際紛争・仲裁等に注力。日本経済新聞社の「2020年に活躍した弁護士ランキング」の総合ランキング(企業票+弁護士票)M&A部門において9位にランクイン。ALB Japan Law Awards 2020において、Dealmaker of the Year、Managing Partner of the Yearの各カテゴリーにおいてファイナリストとして選出。IFLR1000 - Guide to the World’s Leading Financial Law Firms において、Leading Lawyer - Notable Practitionerに選出。
小島 秀毅(こじま・ひでたか)
2003年東京外国語大学外国語学部卒業。2009年一橋大学大学院商学研究科経営学修士課程修了(MBA)。2019年ハーバード・ビジネス・スクールPLD修了(PLDA)。
大和証券、GCAを経て、2011年に三菱商事にてライフサイエンス本部(現・食品化学本部)立ち上げと合わせて同社に入社。食品化学事業において国内外のM&A/PMIを推進し、同事業をグループのコア事業に育てる。2020年からはSHIFTのグループ経営推進部にてM&A/PMIの責任者を務める。
米国駐在の経験から北米を中心とするクロスボーダーM&A/PMI戦略の立案と実行を強みとする。米国公認会計士、日本CFO協会グローバルCFO。
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