[M&A用語]

PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)

英語 :Post Merger Integration

略称 :PMI

PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション, Post Merger Integration)とは、M&A取引の実行後における当事者同士の統合行為をいう。マージャー(Merger)とは、「合併」の意味を持つが、合併という取引形態に限られず、一般的には買収の場合も含めてM&A後の統合行為としての意味で用いられる。合併の場合と特に区別して、概念としてポスト・ディール・マネジメント(Post Deal Management)という使い方がなされる場合もある。

M&Aの目的を実現するための行為であり、PMIの巧拙はM&Aの成否に関わる。PMIはM&Aのプロセスに組み込まれており、PMIの実行を前提として、M&Aの契約交渉やデュー・ディリジェンス企業価値評価を行っていく。PMIの具体的な項目は案件によっても当然異なるが、大きな項目として次のような例が挙げられる。

・ 共通のビジョンの作成と浸透
・ 経営陣の人選とガバナンス体制の設計・統合
・ 経営情報の報告体制、予算管理や情報共有の仕組み(見える化)の設計・統合
・ 人事評価体制の策定・統合
・ 販売・物流・製造・開発などの各機能の統合


M&Aを事業戦略に上手く組み込んでいる企業の中には、PMIの専門チーム又は臨時の特別チームを有し、M&A取引のクロージング前から統合プロセスを計画し、実行するよう組織化されている企業もある。投資ファンドにおいてもPMIの行為そのものが投資戦略の重要な一部を占めている。

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更新日:2022年03月29日

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