不動産・ホテル業界のM&Aは2020年1年間で158件と、2019年の181件から12.7%減少したものの、金額合計は6328億円と、前年の4605億円から37.4%増加した。うち、IN-IN(国内再編)が5577億円で約9割を占め、過去最高を記録した。コロナ禍で先行き不透明のなか、業界大手の三井不動産が、東京都心にスタジアムやホテルを擁する東京ドームをTOBにより買収するなど、攻めの姿勢を見せる。景気動向を見極めつつ、企業の働き方改革によるオフィス需要への対応など難しい舵取りを迫られるなかで、もの言う株主からの改革圧力も強まっている。次に動く企業はどこか注目される。2020年1-12月の動き 158件のマーケット別内訳は