[地方のM&A~中小企業の事業承継・事業再生と地域金融機関の対応~]
2017年7月号 273号
(2017/06/15)
1. 2017年5月は「関東・甲信越」、「近畿」、「中国・四国」で前年同月比増加
47都道府県に本社を置く日本企業が2017年5月に実施(発表)したM&A件数(地方別M&A件数)を全国6ブロック別にまとめ、それぞれ買い手(当事者1)、売り手(当事者2)別に集計し、前年同月と比較してみると、「関東・甲信越」で買い手が105件から151件、売り手が91件から116に増加、「近畿」で買い手が29件から33件、売り手が21件から26件に増加、「中国・四国」で買い手が3件から8件、売り手が7件から10件に増加と、買い手・売り手ともに増加した。また、「北海道・東北」で買い手が9件から6件に減少、売り手が10件から13件に増加、「北陸・中部」で買い手が15件から12件に減少、売り手が7件から12件に増加した。そのほか、「九州・沖縄」で買い手が6件から5件、売り手が8件から6件に減少と、買い手・売り手ともに減少した。
1-5月の累計を前年と比較してみると、「関東・甲信越」、「近畿」、「中国・四国」の3ブロックで買い手・売り手ともに増加した。「関東・甲信越」では、買い手が697件、13.1%増、売り手が535件、5.7%増、「近畿」では、買い手が137件、9.6%増、売り手が112件、20.4%増、「中国・四国」では、買い手が29件、7.4%増、売り手が37件、5.7%増となった。また、「九州・沖縄」では買い手が35件、16.7%増、売り手が41件、4.7%減、「北陸・中部」では買い手が58件、12.1%減、売り手が50件、22.0%増だった。「北海道・東北」では買い手が25件、43.2%減、売り手が50件、13.8%減、と、買い手・売り手ともに減少している。
1-5月の地方別M&A件数全体では、買い手が981件、売り手が825件でそれぞれ前年同期比8.0%増、6.3%増となっている。
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