[地方のM&A~中小企業の事業承継・事業再生と地域金融機関の対応~]
2017年8月号 274号
(2017/07/18)
1. 2017年6月は「関東・甲信越」、「近畿」で前年同月比増加
47都道府県に本社を置く日本企業が2017年6月に実施(発表)したM&A件数(地方別M&A件数)を全国6ブロック別にまとめ、それぞれ買い手(当事者1)、売り手(当事者2)別に集計し、前年同月と比較してみると、「関東・甲信越」で買い手が134件から139件、売り手が97件から107に増加、「近畿」で買い手が20件から31件、売り手が15件から22件に増加と、買い手・売り手ともに増加した。また、「九州・沖縄」で買い手が6件から4件に減少、売り手が3件から5件に増加した。そのほか、「北海道・東北」で買い手が5件から4件に、売り手が8件から6件に減少、「北陸・中部」で買い手が13件から8件、売り手が15件から12件に減少、「中国・四国」で買い手が3件から2件、売り手が5件から4件に減少と、買い手・売り手ともに減少した。
1-6月の累計を前年と比較してみると、「関東・甲信越」、「近畿」、「中国・四国」の3ブロックで買い手・売り手ともに増加した。「関東・甲信越」では、買い手が836件、11.5%増、売り手が642件、6.5%増、「近畿」では、買い手が168件、15.9%増、売り手が134件、24.1%増、「中国・四国」では、買い手が31件、3.3%増、売り手が41件、2.5%増となった。また、「九州・沖縄」では買い手が39件、8.3%増、売り手が46件で同件数、「北陸・中部」では買い手が66件、16.5%減、売り手が62件、10.7%増だった。「北海道・東北」では買い手が29件、40.8%減、売り手が56件、15.2%減、と、買い手・売り手ともに減少している。
1-6月の地方別M&A件数全体では、買い手が1169件、売り手が981件でそれぞれ前年同期比7.3%増、6.7%増となっている。
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