2015年に不正会計問題で揺れた東芝が、18年5月に公表した「東芝Next プラン」に沿った成長戦略を加速させようとしている。同プランはグローバルな優良企業に匹敵する収益性を確保することを目指し、基礎収益力を強化しつつ、同プランで策定された中期経営計画の達成を通じて企業価値の最大化を図るものとされている。 同プランは3つの段階で成長ストーリーを描いているが(18年~:基礎収益力の強化、20年~:インフラサービスカンパニーとしての安定成長、23年~:CPS[サイバーフィジカルシステム]テクノロジー企業としての飛躍)、現在はインフラサービスカンパニーとしての成長を目指す段階にある。より注目されるのは、エネルギー分野やインフラサービス分野において、再生可能エネルギー事業をより充実させようとしている点である。...