レコフデータは1985年以降のM&Aデータベースを構築しています

キーワード 一覧

[ポストM&A戦略]

2014年7月号 237号

(2014/06/15)

第67回 組織・人事におけるM&A Readiness

 竹田 年朗(マーサー ジャパン グローバルM&Aコンサルティング プリンシパル)

  M&A のReadinessとは、M&Aを行う買い手の備えのレベルのことである。準備のないところでいきなり案件に巻き込まれるよりも、案件の始まることを想定し、準備して案件を迎える方が、良い結果が得られるであろう。また、これまで経験したのとは、スキームや規模などにおいて大きく異なる案件に取り組む場合でも、同様に事前に準備することには大きな意味がある。
  今回は、M&Aに対するReadinessが求められるポイントと、Readiness向上の取り組みについて解説する。

なぜHRでなく「組織・人事」というのか

  HR(Human Resource、人的資源)とはいわゆる人事のことで、HRM(Human Resource Management)は、採用、配置、動機づけ、評価、報酬、育成、異動、退社といった広い意味の人事管理を意味する。HRは、事業会社におけるポジション名や大学の学科名にも見られるように、現在世界で標準的に使われている用語である。
  HRの所轄範囲は、数の多い一般社員(管理職・非管理職、組合などの対応を含む)が中心になる。さらに、一般社員の上に立つExecutiveに関する事項も、HRが担当している。但し、それは多くの人が自然に想起することではない。
  筆者がHRではなくてわざわざ「組織・人事」と言っているのは、HRでは想起されにくいExecutiveの問題、そしてExecutiveの任免と一体のM&A後の組織設計、特に組織の上部構造の設計の問題を短い言葉で示唆するのが狙いである。
  もう一つこれに加えて、社員の意識改革・行動改革、買い手の企業価値観(”Way”)の浸透、求められる組織能力の再定義とレベルアップ施策、人事制度統合といった組織に関するPMIのソフトな課題も、「組織」という言葉でカバーしようとしている。
  これら2点については、本稿の後段で改めて取り上げる。
 

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、Cコース会員、EXコース会員限定です

*Cコース会員の方は、最新号から過去3号分の記事をご覧いただけます

マールオンライン会員の方はログインして下さい。その他の方は会員登録して下さい。

[無料・有料会員を選択]

会員登録

バックナンバー

おすすめ記事

【第6回】中堅中小企業M&Aにおける「のれん」の取り扱い

スキルアップ

[【事業承継】中堅中小企業の事業承継M&A ~会計税務の実務上の頻出論点~(M&Aキャピタルパートナーズ)]

NEW 【第6回】中堅中小企業M&Aにおける「のれん」の取り扱い

桜井 博一(M&Aキャピタルパートナーズ 企業情報第二部 公認会計士・税理士)

サステナブルでファッション業界は生まれ変わるか ~ 「消費をやめよう」に立ち向かう

速報・トピックス

[藤原裕之の金融・経済レポート]

NEW サステナブルでファッション業界は生まれ変わるか ~ 「消費をやめよう」に立ち向かう

藤原 裕之((一社)日本リサーチ総合研究所 主任研究員)

M&A専門誌 マール最新号

アクセスランキング

M&A専門誌マール

M&A専門誌マール

「MARR(マール)」は、日本で唯一のM&A専門誌で、「記事編」と「統計とデータ編」で構成されています。

レコフM&Aデータベース

レコフM&Aデータベース

「レコフM&Aデータベース」は、日本企業のM&Aなどどこよりも網羅的に、即日性をもって構築している日本で最も信頼性の高いデータベースです。

セミナー

セミナー

マールの誌面にご登場いただいた実務家、研究者などM&Aの専門家を講師としてお招きし、成功に導くポイント、M&Aの全体プロセスと意思決定手続き、実証研究から見た分析などについてご講演いただきます。

SPEEDA RECOF

SPEEDA RECOF

「SPEEDA RECOF」とは「レコフM&Aデータベース」と株式会社ユーザベースが開発・運営する企業・業界情報プラットフォームである「SPEEDA」がシステム連携します。

NIKKEI TELECOM日経テレコン 日経バリューサーチ

日経テレコン

2002年7月に、日本経済新聞デジタルメディアが運営する日経テレコンの「レコフM&A情報」を通じてM&Aデータの提供を開始しました。

M&Aに関するお問い合わせ、ご相談は
こちらからお気軽にお問い合わせ下さい。

お問い合わせフォーム