[編集部から]

2022年7月号 333号

(2022/06/09)

次号予告と編集後記(2022年7月号)

次号予告

2022年8月号
特集:公正取引委員会の企業結合審査の最新動向
2022年7月11日 マールオンライン上のリリース 
2022年7月15日 発売予定 
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■一般社団法人 経済社会システム総合研究所(IESS)では、年に2回、「消費者心理調査(新CSI)」を実施しています。直近の調査は2021年11月29日~12月11日に行われ、2022年2月28日に結果が公表されました。今回は、2021年9月末の緊急事態宣言の全面解除で経済活動の制限が緩和され、さらに、新規感染者数は減少し、ワクチン接種率も進展して、7割を超えた時期に行われています。調査項目は(Ⅰ)暮らし向きの見通し調査、(Ⅱ)消費の構造変化調査に分かれます。注目したのは、(Ⅱ)消費の構造変化調査のうち、SNSや動画、音楽などインターネットを通じた各種のフリーサービス(無料サービス)の利用状況です。各サービスの利用者の1日あたりの平均利用時間を一定の前提をおいて計算すると、動画112分、ゲーム105分、SNS93分、音楽配信92分、ニュースおよび検索サービス74分。さらに、利用していない人も含めた回答者全員でみた1日あたり平均利用時間を試算すると、動画79分、SNS71分、ニュースおよび検索サービス59分、ゲーム45分、音楽配信31分となり、これらのサービス全体では、4時間を超える長い時間が充てられているという結果になっています。この4時間をどのように捉えたらいいのでしょう。これが「Well-Being(ウェルビーイング)」なのか、この時間の一部を違うものに使えないのか、何やら腹落ちのしない今日このごろです。(優)
 一般社団法人 経済社会システム総合研究所(IESS)ホームページ
 https://iess.or.jp/pdf/rep_csi/csi202112.pdf

■5月11日(米国時間)、米Googleから同社初のスマートウォッチ「Pixel Watch」の発売が発表されました。2021年1月にGoogleによる、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを手掛ける米Fitbitの買収完了が発表され、以来Googleからスマートウォッチが出るのではと言われてきましたが、買収完了から僅か1年強で実現したわけです。M&Aは「時間を買う」と言われますが、まさに目の当たりにした思いです。ところで、日本ではiPhoneの人気が高く、スマートウォッチもApple Watchのシェア率が高くなっているようです。しかし、近年Androidユーザーも増えてきている印象があります。スマートウォッチは多くのメーカーから販売されていますが、Android OSを提供しているGoogleから発売されるPixel WatchはAndroidとの互換性がより高いでしょう。また、Fitbitの特徴とも言えるヘルスケア系機能もどのように搭載されるのか、私自身もGoogle Pixelユーザーなので非常に興味があります。Pixel WatchがAndroidユーザーの利便性向上にどれだけ貢献できるのか、Apple Watchのシェア率にどれだけ迫れるのか注目していきたいと思います。(花)

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