人材派遣、人材紹介など、人材サービス業界のM&Aがコロナ禍以降活況を呈している。今年は3月までで39件と、前年同期の32件からさらに21.9%増加した。39件中、東証グロース上場の新興企業が買い手(当事者1)となる案件が8件、6割増と活発化しているのが目立つ。生成AIを活用した新たな成長領域の取り込みやWeb領域での人材集客力強化など、事業の強化・拡充を図っている。他方で、総合人材サービス大手の動きは低調だ。業界3位のパソナグループは2024年に子会社のベネフィット・ワンを売却した。売却益を活用した次の一手が業界再編の呼び水になるか、注目される。 2025年1-3月の動き