精密機器業界のM&Aが活発化している。2021年は103件と、2020年の78件から32.0%の大幅増加となった。2018年の94件を上回り、最多を更新した。海外では、旭化成が子会社の米ゾール・メディカルを通じてイスラエルと米国の医療機器メーカーを相次ぎ買収し、国内では、帝人が富士フイルムから再生医療等製品開発のJ-TECを買収するなど、コロナ禍の中でも市場拡大が継続する医療領域で各社が事業拡大、新規参入を進めている。大手企業によるベンチャー投資も活発だ。次なる成長の実現に向け、M&Aによる事業改革の動きがさらに加速しそうだ。
2021年の動き
2021年103件のマーケット別内訳は